「 みんなが輝く未来へ 」
園長 菊池 房子
今年の梅雨入りは平年より二週間遅くなりましたが、梅雨明けは平年並みで期間が短かく、こんな年は猛暑や雨量が多くなり被害も拡大されるので注意が必要なようです。梅雨の晴れ間からは真夏を思わせるような太陽が輝き、気温の上昇と共に子どもたちの水遊びも日々活発になり、園庭でも水遊びが始まっています。7月からはプールでの遊びも始まり、水と触れ合う楽しさや気持ちの良さを体験します。各年齢で目標を持って安全に水遊びを取り組みたいと思っています。水の苦手な子どもたちも友だちと一緒に遊びながら、水遊びが好きになってくれたらいいなと思っています。水遊びができない日にはシャワーや0歳児は沐浴で汗を流しながら、こまめに着替えをして暑い夏を乗り越えたいと思います。暑い日が続くと体調を崩すお子さんも見られだしますので、室内では扇風機やエアコンなどを上手に活用したり、園庭ではテントの下や日陰などで遊んだりしながら、水分補給を心掛けて熱中症に気を付けていきたいと思います。家庭の方でも「早寝・早起き・朝ご飯」と規則正しい生活リズムを大切にして頂けたらと思います。暑さに負けないパワーをつけ、体調管理に気をつけながら過ごしていきましょう。
今年度もじゃが芋堀を計画していましたが、バスの運転手を募集しても見つからない為(お知り合いに誰かおられませんか?)、子どもたちは歩いて畑に向かいました。暑い日も多く経験の少ない3歳児が歩けるかなと心配しましたが4・5歳児と手を繋いで、無事に畑まで辿り着き、じゃが芋堀を楽しんで帰ることができてホットしました。大・中・小と様々でしたが、今年は豊作で子どもたちも一杯収穫することができ「いっぱいあったよー」と嬉しそうでした。掘ったお芋は家庭に持ち帰り、ポテトチップス・フライドポテト・ポテトサラダ・カレーライス・じゃがバター・芋餅など、美味しい料理に変身したようです。保育園の給食も関東煮・粉吹芋・きんぴらなど美味しく頂きました。また、保育園の3歳以上児の畑もキュウリなどの収穫が始まり、毎日のように収穫しては料理しています。中には「キュウリきらい」という子もいるようですが、「皆で食べると美味しいね」と言いながら食べています。
3歳ふれあいデーでは恒例の田植えに挑戦して頂きます。中に入るとヌルヌルして思うように足が抜けず、歩くことさえ困難となり、片手に苗を持ちバランスをとりながら、親子で田植えとなります。3歳児の子どもたちにとっては大変な事ばかりなのですが、稲の根(命根)の略という説もあるほど日本人にとっては無くてはならないものです。この体験が子どもたちの心の中に蓄積され、命の根がしっかり伸びて生きる力になってくれればと思います。4・5歳児も毎年体験しているので、手慣れている子どもも多くいます。田植えの後は泥んこ遊びも楽しみたいと思います。
全国私立保育研究大会「つながろう!みんなが輝く未来へ ~だいじだいじありのままで~」に参加してきました。地域の関係の希薄化、子育て家庭や子どもの孤立化、または自然環境の悪化・感染症など、子どもを取り巻く環境が大きく変化している現代に、改めて人と人との繋がりの大切さを感じると共に、保育の原点である人が人を育てる、人と人が育ちあうという繋がりを大切にしながら、私たちが出来る事を考える機会となりました。また、「だいじ」という言葉は栃木県で「大丈夫」という意味を持ちサブテーマではすべての子どもたちに、「大丈夫、あなたはあなたのままでいいんだよ」「どんなときもあなたは一人じゃないよ」というメッセージが込められています。国も「こども家庭庁」の設置に始まりすべての人の生涯にわたる身体的、精神的、社会的に幸せな状態の基礎となるすべての子どもの「はじめの100か月」を大切にしていきたいとの事です。私たちが互いに手をつなぎ、子どもたちのありのままの姿を受け止めながら子どもたちの未来が輝けるように日々過ごしていきましょう。
「 五感を感じながら過ごす 」
園長 菊池 房子
紫陽花の綺麗な季節となりました。吉備津神社や普門寺に大輪の花や色彩を見に行くのを毎年楽しみにしているのですが、梅雨に入ると傘をさして雨の音や匂いを感じたり、季節ならではの自然に触れたりすることも楽しみの一つです。水遊びが大好きな子どもたちも雨あがりには水たまりに入ったり泥んこになったりして、土・砂・水の感触を味わいながら色々な経験をします。雨やじめじめした日が続くと室内遊びも多くなりますが、発達や興味に応じた手作り玩具を用意しながらコーナー遊びも工夫して、楽しく遊べる環境を整えていきたいと思います。
令和6年度がスタートして2か月が経ち、子どもたちも仲良しの友だちを誘って砂場や固定遊具で遊ぶ姿も見られるようになり、行動範囲も広がってきました。園生活にも慣れて朝から元気な声が溢れています。以前の畑は駐車場となってしまったので、新園舎内に畑を作り、耕して肥料を混ぜて土作りを始めました。何を育てるかは5歳さん中心にクラスで相談して決めたのですが、一番人気はミニトマト、2位はキュウリ・ピーマン、3位はオクラ・枝豆でした。ピーマンは嫌いな子どもが多いと思っていましたが、3クラスが選んでいて驚きました。今から調理保育を楽しみにしているようですが、葉を茂らせ実がなるまでには、毎日の水やりや草抜きなど大変な経験も一杯して欲しいと思っています。そして、実がなった時の喜びや、「食」と「命」の大切さも伝えていきたいと思います。
4歳ふれあいデーでは、サッカースクール、ソルテソロFCの西脇先生を講師にお招きして、『道徳心を持った豊かな人間力の育成』をクラブ理念に親子でボールを使った遊びを教えて下さいました。「自分の身体を自由に扱う」では、手を繋いで歩いたり走ったり、「ボールを自由に扱う」では、向かい合って手を繋いでボールを渡したり、ボールに座って一人は支えたり、背中合わせになってボールを渡しあったりと、親子で触れ合って楽しそうでした。この日は朝から気温も高く休憩を取りながら行い、室内では牛乳パックでブーメラン作りなども楽しむ事ができました。普段頑張っている分、この日ばかりはと一杯甘えている子どもたち、可愛い笑顔が溢れていました。お父さん・お母さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
5月の下旬になると5歳児はもみまきをして稲を育て田植えの準備が始まります。年間行事には6月下旬にしろかき、をして7月に田植えの計画をしていましたが、今年度から稲の品種が『あけぼの』から早生の『ひのひかり』に変更となり、田植えを一週間早める事になりました。6月29日には予定通り『3歳児ふれあいデー』を行いますが、『親子で田植え』も同日に予定を変更して行います。また、4・5歳保護者の方は保育参加も、ぜひぜひご参加をお願いします。
0歳児はウッドデッキに出ると摘んできたヨモギや育てたイチゴを触ったり、音の出る玩具や押し車など好きな遊びを楽しんだりしています。1歳児も北側の園庭に出て滑り台や砂場遊び、バラ湯で足湯をしたりして、5月の風を感じながら遊びを楽しむ事ができました。
梅雨に入ると気温の変化が激しく体調を崩す子どもさんも増えていきますので、「早寝・早起き・朝ご飯」を心掛け安定した生活リズムで過ごしましょう。保育園でも衛生面に気を付けながら、汗をかいた時は着替えをして気持ちよく清潔に過ごせるようにしていきたいと思います。6月は衣替えの季節ですので、気候に合った衣類の補充を宜しくお願い致します。また、7月にはプール遊びも始まりますので準備をお願いします。安全に気を付けながら水遊びもしっかり楽しんで、蒸し暑い梅雨を乗り切りたいと思っています。
「 一人ひとりの思いに寄り添いながら 」
園長 菊池 房子
今般、安心して子どもが預けられる体制整備を急ぐ為、「こども未来戦略」において「2024年度から、制度発足以来75年間一度も改善されてこなかった4・5歳児の配置基準が、30対1から25対1へ改善されました。国の保育基準の見直しは、私たちにとっても子どもの人権を大切に保育することが出来るのでとてもありがたいことです。
桜の満開の中、48名の子どもたちを迎え入園式が行われました。この日は生憎の雨降りでしたが、0歳児さんはお父さんお母さんに抱っこしてもらい、他の年齢の子どもたちも側から離れたり戻ったりを繰り返しながら参加していました。その中で、園児代表の5歳児が緊張した顔で入場して来て、ドキドキしながら園歌を歌ってくれたり、恒例の担任紹介は平日保育のある中でしたが担任が代わり合ったりしてホールに集まり、各年齢で1年の保育の目標や意気込みを話しました。くまさん・うさぎさんの出てくるペープサートのお話は、新しい保育園にドキドキするお話でしたが、優しい先生や美味しい給食、楽しい玩具も一杯あるので、お友だちを作って楽しく遊んで欲しいなと思っています。次の日からはいよいよ慣らし保育が始まり、朝は一杯涙が出るけど遊びの時間になると気分が変わり、泣き声の少ないスタートとなりました。3歳以上児の子どもたちも進級式が翌週始めにあり、初めてホールに集まりましたが、新しい友だちは名前を自分で言ったり新しいクラス担任の名前を教えてもらったりしながら、一つ大きくなったことを喜び合いました。5歳さんは、小さい子のお世話やお手伝い、運動会の鼓隊等々挑戦することも増えてくるので、友だちと力を合わせて楽しんで参加して欲しいと話しました。進級式も終わり給食の時間になると、保育士と同じようにエプロンと三角巾を付けてお手伝いをしている5歳さんの姿が見られています。「お手伝いがしたい」と自分たちで言ってエプロンを付けてもらったようです。ずっと5歳さんに憧れていた子どもたちはしっかり年長児として育っていたようです。
新緑が美しくさわやかな季節がやってきました。園庭の大きなこいのぼりも5月の風に吹かれながら元気に泳いでいます。入園、進級から一か月たった子どもたちも、少しずつ生活リズムをつかんで、落ち着いて過ごせるようになり、様々な事に目が向き始めています。特に3歳未満児の子どもたちは、担任との愛着関係を築きながら保育園が安心できる場となり、室内を探索する姿も見られ保育室の玩具や周りの物にも興味を持ち、見たい、触れたいという思いが強くなっているようです。3歳以上児の子どもたちも、異年齢の友だちと関わりながら様々な遊びを楽しみ「やってみたい!」が強くなり出来ない事は何度も繰り返し経験する事で一つひとつ出来る事も増えています。遊びの中にこそ学びがあり、今後の自信にも繋がっていきます。子どもたちが「保育園大好き!」「遊ぶのが楽しいな!」と思えるようあせらず、一人ひとりに寄り添い共感しながら、丁寧な保育をしていきたいと思います。
4月中旬にはクラス懇談会もあり、お忙しい中ご出席ありがとうございました。年齢ごとで子どもの姿や悩みは違いますが、0・1・2歳は噛みつきやけんか、言葉を取得する前の年齢はやったりやられたりを繰り返しながら友だちとの関係を学んでいきます。子どもの成長をご理解頂き、これからも保護者の皆さまと共に子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。また、駐車場は砂利の完成を4月末に予定していましたが舗装する事となり、旧園舎は学童保育の利用を検討しています。市に申請していますので着工にはもう少し日にちがかかりそうです。大変ご迷惑をお掛けしていますが、舗装が終わると正門からの出入りとなり、落ち着いて生活が出来るかと思いますので、もうしばらくお待ち下さい。
「ご入園、ご進級おめでとうございます」
園長 菊池 房子
春の柔らかい日差しに桜の花びらが優しく舞う中、49名の新入園児を迎え、303名で令和6年度がスタートします。暖かい風に乗って期待に胸を膨らませてやってくる子どもたちにとって、元気に楽しく過ごせる第2のお家でありたいと思っています。子どもの心に寄り添い、不安を笑顔に変えていけるよう、今年度も職員一同、力を合わせていきたいと思います。保護者の皆様、ご理解ご協力よろしくお願い致します。
「今年度の取り組みについて」 一人ひとりの子どもと丁寧に関わる
令和6年1月1日に発生した能登半島地震及びこれに伴う災害により被災された保護者等に係る対応、オールこども石川において令和6年能登半島地震及びこれに伴う災害により被災した児童の受け入れが全国の保育所で始まっています。他国では戦争も起こり、何が起こるか分からない時代を生きていかなければいけない子どもたちにとって、今私たちが出来る事は何なのか、常に危機感を感じながら過ごしています。集団生活の中で子どもを待たせたり急がせたり、もっと丁寧にと思ってもすぐに関われなかったり、大人の願いをあれこれ伝えて出来る事を増やすことだけが育てることなのか、と疑問に感じ、職員で話し合いを重ね、保育者主導の保育から子どもの主体性を大切にした、遊び中心の保育に大きく方向転換して15年がたちます。子どもたちが一生を幸せに暮らす為には、まず「心を育てたい」そんな思いから、3歳以上児は異年齢保育、3歳未満児は緩やかな担当制を始めました。子ども主体の保育が謳われている昨今ですが、「それぞれが好きな事を好きなだけやればいい」という意味ではなく、「自分でやりたいことを見つけて方法を考えて達成していくこと」「出来るようになった結果だけではなく、日々のプロセスや自分なりに工夫して考え心が動いている事が大切」な事です。つまずいたって、ぶつかったって、落としたって、急に雨が降ってきたって等々、数えきれないくらいの思いがけないことが毎日起こりますが、だから失敗しないように、思いがけないことが起こらないようにと、どんなに注意したところで起こってしまいます。失敗したらどうしよう、と思うより失敗なくできた事を認めたり褒めたりする事や、うまくいかなかった時に工夫したり上手に誰かに助けを求めたり、大人が面白がることができる関わりをする方が大切だと感じています。今年度も、排泄、手洗い、食事など生活の基礎となることを、子どもの思いを聞きながらゆったりと関わり、自分で身の回りの事を落ち着いて丁寧に出来るように見守っていきたいと思います。そして子どもが、心を動かして遊びたい遊びを夢中で楽しむことの出来る環境を引き続き用意し、情緒が安定して過ごしていけるようにしていきたいと思います。
令和2年1月から感染が広がった新型コロナウイルスも去年の5月には5類となりましたが、コロナ禍となった4年間は本当に経験したことのないような大変な日々の中で乗り越える事ができました。貴重な経験として忘れることはありません。子どもたちも新年度がスタートし、新しい環境に慣れるまでに時間がかかったり、疲れが出て来たりすると思いますが、焦らずに生活リズムや体調を整え、子どもたちの声に耳を傾けながら温かく見守って頂けたらと思います。私たちも、保護者の皆様と共に子育てを楽しんでいきたいと思いますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。